交通事故慰謝料の弁護士基準って全国どこでも同じなのでしょうか?いろいろ見てみると大体同じような感じにはなりますが、地域によって少し差があるようにおもいます。

大阪弁護士会交通事故委員会において「交通事故損害賠償額算定のしおり」というものをまとめており、令和2年4月から改正民法が施行されること、同じく令和2年4月から自賠責保険の保険金等の支払基準が改定されることから、大阪地裁交通部における損害賠償額算定基準をとりまとめた「交通事故損害賠償額算定のしおり」も改定されました。

これは各都道府県でも同じようなものがあり、弁護士間での交通事故慰謝料のバラツキを減らすという意味でも役になっています。このしおりをベースに交通事故慰謝料の弁護士基準というものはあると考えることはできるかもしれません。

交通事故慰謝料の弁護士基準で賠償金は増額?

交通事故慰謝料というのは一般的には保険会社が被害者に提示する際の金額を指しますが、この金額は本当に妥当か?その根拠はというとそれは保険会社が各々に過去の事例から決定しているということであります。

裁判所の民事における交通事故慰謝料、賠償金での請求金額に対する訴訟の金額ではありません。本当に交通事故慰謝料、賠償金の金額が適切なのか?というとそれにはいろいろな基準で査定ができ、どれが正しいという問題は判断が難しいでしょう。

ただ、交通事故慰謝料、賠償金を受け取る側からいうとその金額の根拠は知りたいと思うでしょう。そんな時には弁護士に相談し、交通事故慰謝料の根拠を確認してもらい、保険会社が掛け合うことで、交通事故慰謝料の金額が上がることが多いのです。

その交通事故慰謝料を弁護士基準というのです。交通事故慰謝料を弁護士基準でいつも払ってくれればと思うかもしれませんが、保険会社もビジネスなのです。

弁護士基準の交通事故慰謝料は素人でもOK?

例えば弁護士基準の交通事故慰謝料の金額を知っていた被害者がいたとして、素人にも弁護士基準での交通事故慰謝料の金額は請求できるのか?というとそうではありません。

交通事故慰謝料を弁護士基準でということであれば弁護士が示談交渉を行わないと難しいでしょう。

弁護士事務所の交通事故サイトにおいてもそのように指摘しているものはあります。ただ、弁護士基準でということは被害者にとっては交通事故慰謝料を増額をと考えていることなので、自分でせずに弁護士を利用する方がうまくいく確率が高いとおもいます。

弁護士費用に関しても自動車保険の弁護士特約を利用すると費用も保険から支払われるので問題ないと思います。また、交通事故慰謝料の増額分から弁護士費用を支払って貰うというような成果報酬の弁護士もありますのでそちらを利用するといいでしょう。